2012年11月11日、第36回全国育樹祭の式典行事が、エコパアリーナ(袋井市)で行われ、伊豆市の月ヶ瀬小学校緑の少年団が活動発表を行いました。
 皇太子さまの前で、堂々と発表された2人に感動しました。
 特に、「天城を知る活動」についての発表は、ライオンズクラブの環境活動の参考になる意見ですので、月ヶ瀬小学校鈴木校長の許可を得て、全文を掲載いたします。
 みなさん、こんにちは。わたしたちは、月ヶ瀬小学校みどりの少年団です。
 わたしたちの月ヶ瀬小学校のある伊豆市は、静岡県の伊豆半島のちょうど真ん中辺りに位置しています。
 全校児童67名の月ヶ瀬小学校は、周囲を野山に囲まれ、学校の横には狩野川が流れています、この狩野川は南側にそびえる天城山に降った雨を集め、田畑の農作物をうるおしています。
 そうです。この天城山は、平成11年の全国植樹祭で植樹の儀式が行われた場所です。
 では、これから月ヶ瀬小学校みどりの少年団の活動を発表します。
 発表の内容は、1つ目に、「知る活動」、2つ目に、「触れ合う活動」、そして3つ目に、「使う活動」に分けて説明します。

 初めに「天城の自然を知る活動」について発表します。
 1学期、わたしたち5年生は、天城学習の一環で「天城山」へ登りました。天城山が火山噴火した跡の「皮子平」という所は、何年か前まで、小さな小さな花を咲かせる「豆桜」がいっぱい咲いていたそうです。それが今、鹿の被害により、皆、枯れてしまっていました。それに対して、豆桜を守るため、多くの人たちが、苗木を育て植樹したり、防護柵を設置したりしているそうです。遠目からみたら美しい自然の山々でも、実際に森に入ってみると、今まで知らなかったことが見えてきました。
 また、わたしたちは、森林のはたらきを学習しました。森林は雨水をたくわえたり、水をきれいにしたり、洪水を防いでくれたりします。この学習を通して、わたしたちは「自分たちの手で森を守っていこう」と考えるようになりました。

 2つ目に、「自然と触れ合う活動」について発表します。
 毎年秋に理科学習の一環で「狩野川の源流見学」へ出かけています。源流とは、川が誕生する場所です。源流は、驚くほど静かで大きな石や岩がゴツゴツしていました。そして、大きな岩の底からごくわずかな水がわき出していました。この小さな自然の恵みから立派な川になることに感動しました。
 2月には全校児童で、学校の近くの月ヶ瀬梅林で俳句会を行います。俳句会は年間を通して行っていますが、四季を感じ俳句を詠んだとき、自然の音に耳を傾けてみると、季節ごとに違う音がすることに気づきます。自然に触れて感じたことを17文字で表現することは、とても楽しいものです。そして、6年生が「梅の木」の植樹を行います。自分の故郷に自分の植えた樹があることを思うのは、素敵なことだと思います。いつか、キレイな梅の花を咲かせる日が待ち遠しいです。
 更に、3年生は総合的な学習の時間に「わさび作り」をスタートさせます。学校には「月のせせらぎ」という小川が流れ、そこにわさび田があります。地域の「わさび博士」を講師として学校へお招きし、わさびづくりを行います。またそこには夏になるとホタルが飛び交い、幻想的な空間へと招待してくれます。

 3つ目は、「自然のものを使う活動」です。
 わたしたちは、図工で間伐材を使った作品をつくりました。間伐材とは森林の木が大きく育つようにすき間をあけるために切った木のことです。立派な木を育てるために切られた不要な木ですから、割り箸や文房具などに使われるようですが、捨てられることも多いそうです。そこで、わたしたちは、田方森林組合の方にお願いし、間伐材をいただいてきました。間伐材として切られるまでは天城の山にしっかりと根を張り、わたしたちと同じ空気を吸い、また、わたしたちが吐き出す二酸化炭素から、きれいな酸素を作り出してくれた間伐材に、わたしたちは親しみを感じました。木のいい香りがし、冬でもあたたかさを感じ、木と向き合いながら作品づくりを進めることができました。

 わたしたちは、年間を通して緑豊かな自然の恵みを感じて学校生活を送っています。
 しかし、この自然を”当たり前”と思わず、山や野原にある木々を自分たちで守っていこうとする気持ちが大切なんだなと思いました。

  わたしたちは、”伊豆”が、そして”天城”が大好きです。この美しい自然をいつまでも残していき、みどりの少年団の活動を通して、自然と生きることの大切さと心地よさを、これからも感じていきたいです。

 最後に皆さんにお知らせがあります。
 わたしたちの月ヶ瀬小学校は、児童数が減少してきたため、来年の3月で他の学校といっしょになり、閉校します。
 月ヶ瀬小学校最後の年に、このような機会をくださって、ありがとうございました。
 来年4月に新しい学校になっても、緑を守り続けていきたいと思います。