アクティビティ
Activity
 ライオンズクラブが、その地域社会などに対して行うあらゆる奉仕活動のことを日本では短く、アクティビティといっている。アクティビティは、クラブが単独で行うのが基本である。しかし現実には地域社会の情報化に伴い、いくつかのクラブが合同で、あるいは他の奉仕団体や地方自治体と合同で行ったり、地区単位で行う場合がある。また地震や洪水などにより、大災害が発生した場合は、地区が全国のクラブに救援を呼びかけることもある。阪神大震災の時は、全国のクラブから、11億円が集められた。
ライオンズには国際的アクティビティ機関としてLCIFがあるが、日本ライオンズはこの機関への献金においても際立っている。
アクティビティはクラブ存立の根幹にかかわる問題である。各クラブは地域の人々から共感を得られるような、すぐれたアクティビティを実施するため日夜精進している。
アクティビティ・ブック
Activities Book
 地区大会や国際大会登録者に渡される種々の催し物の入場券をまとめたつづりのこと。
アテンダンス
Attendance>
 例会出席のこと。会員の主要な義務の一つで、万一例会に出席できなかった場合も規則に基づいてメーク・アップすれば出席したものとして取り扱われる。5年、10年、15年など連続皆出席の会員には、有料であるが、賞が用意されている。 
アポインティ
Appointee
国際理事会アポインティの項参照
アワード
Award
 国際会長または地区ガバナーなどから、故人またはクラブに与えられる各種の賞のこと。会員キー賞、エクステンション賞、各種功労賞などがある。
インタークラブの会合
Inter−Club Meeting
 同一ゾーン、リジョンまたは地区内の他クラブとの会合のこと。多くの場合社交的なものであり、強制的なものではない。
エクス・オフィシオ・メンバー
Ex−Officio Member
 ある役職に就くと、そのことから付随的に特権を持つことになり、発言権はあるが、表決権を持たない場合がある。例えば、クラブ会長はクラブの各委員会のエクス・オフィシオ・メンバーである。
エスカーション
Excursion
 チャーター・ナイト、地区大会などの際に通常行われる親善旅行、見学旅行など。
エクステンション
EXtension
 ライオニズムを拡張するという意味で、具体的には内外に新しいクラブを結成することをいう。社会奉仕の新しい同胞クラブを作ろうという動きは日本ライオンズ創立以来活発であったが、全国のクラブ数が3千余に達した現在、新しいクラブの結成は一時期ほど多くはなくなった。最近では女性クラブ、シニア・クラブの結成がエクステンションの新しい方向を示している。
また、外国へのエクステンションでは、1994年に東松山クラブ(330−C)がウランバートルに、1998年には千葉市内の3クラブ(333−C)がプノンペンに新クラブを結成した。
エル・シー・アイ・エフ(LCIF)  ライオンズクラブ国際財団の項参照。
会員の移籍
Transfer of Membership
会員が一度クラブを退会し、再びクラブに復帰する場合、元のクラブに入会した会員を再入会員、他のクラブに入会した会員を転籍会員と一般に呼んでいる。
一度退会した会員が6ヶ月以内にクラブに戻れば、国際協会入会金を支払うことなく会員資格を継続させることができるが、6ヶ月以上を経過した場合は、クラブ理事会の承認を得て新たに国際協会入会金を支払い新会員として入会する。ただし、国際協会に元のクラブでの在籍期間、役員歴、皆出席記録などを報告すれば、それらは新クラブの会員歴に追加される。
会員の在籍年数  青年会議所、ライオネスクラブ、レオクラブの会員であった者がライオンズクラブの会員になった場合、所定の手続きをすれば、その在籍年数をライオンズクラブの在籍年数に加算できることになった。ただし、この加算によって、より早く終身会員や優待会員になることはできない。
会員の種類
Grandes of Membership
会員の種類には正(Active)、不在(Member-at-Large)、名誉(Honorary)、優待(Privileged)、終身(Life)、準(Associate)および賛助(Affiliate)の7種類がある。
会員理事
Membership Director
 クラブ会員委員会の機構変更(クラブ会則の改正/1990年7月1日から実施)に伴って新たにクラブ理事会構成員に加わった役職。改正によると、会員委員会は、選出される3年任期の3名の委員によって構成され、毎年1名の委員が選ばれてローテーション・システムによって1年ずつ順に委員、副委員長、委員長を務めるが、委員長は、会員理事としてくらぶ理事会に参画する。
会計年度
Fiscal Year
 ライオンズクラブ国際協会、複合地区、地区およびクラブの会計年度はすべて7月1日から翌年6月30ひまでの1年間であり、12月末を境として上半期と下半期に分けられている。
会則及び付則
Constitution and By−Laws
 国際協会会則および付則、複合地区会則、クラブ会則および付則、レオクラブ会則および付則などがある。国際協会会則および付則はライオンズの最高規定である。クラブは、クラブ会則および付則標準版を採用するよう勧められている。
会費
Dues
 クラブ運営費に充てるために会員が納入するもので、その額はクラブごとにその会則で決めるが、会食費その他クラブ運営以外に使用されるものは会費とは呼ばない。クラブは、この会費から国際会費(ライオン誌購読料などを含む)、複合地区会費(複合地区大会費を含む)、地区会費(地区大会費を含む)、ライオン誌日本語版特別負担金その他を支払う。現在の国際会費は、半期会費、大会費、ライオン誌購読料。
ガイディング・ライオン
Guiding Lion
 新結成クラブに対して必要な助力と指導を行い、その情報を地区や国際本部に報告する任に当る会員。多くの場合スポンサー・クラブの会員が任命され、結成後1ヵ年の任務が終了すると、国際会長から所定の賞が贈られる。
ガバナー
District Governor
 正式には地区ガバナーといい、国際協会の役員である。地区年次大会において選出され、地区においてライオンズクラブ国際協会を代表し、さらに、地区運営の責任者としてキャビネット構成員を指導する。また、その任期中に地区内のクラブに対して公式訪問を行う。任期は国際大会の閉会時から次の国際大会の閉会時までで、連続再選は許されない。
ガバナー・エレクト
District Governor−Elect
 地区ガバナーは地区の年次大会で選出されて、その年度の国際年次大会閉会と同時に正式に就任するのであるが、選出されてから就任するまでの間ガバナーエレクトと呼ばれる。また、副地区ガバナーの場合も同様である。
ガバナー協議会事務局
Office of District Governors Council
 複合地区会則によって、それぞれの複合地区に設置され、複合地区の種々の業務を処理している。
ガバナー公式訪問
District Governor’s Official Visit
 国際会則・付則第2条5項(1)(e)に基づき、その任期中に必ず1回は原則として単位クラブを公式に訪問し、直接指導監督する。
ガバナー諮問委員会
District Governor’s Advisory Committee
 ゾーン・チェアパーソンを議長とし、ゾーン内のクラブの会長および幹事で構成される地区ガバナーの諮問機関である。少なくとも年に3回定例会議を開く。
監査(クラブ
Audit
 クラブ理事会はクラブ会則第8条E項(4)によって監査を受ける。監査は公認会計士によるのが理想であるが、必ずしもそこまで行う必要はなく、会員中から2名程度の適任者を監査委員に選任して監査させてもよい。選任方法には選挙による選出およびクラブ理事会または会長による任命があるが、ことの性質上選挙による選出が望ましい。また監査の対象は一般的にクラブの会計とその執行状況と考えられる。
換算率
Conversion Rate
 国際会則によると、国際会費はUSドルまたはこれに相当するその国の通貨で支払うことになっている。日本のライオンズの場合、クラブはドル相当額の日本円を第一勧業銀行本店ライオンズクラブ国際協会講座へ振り込む。ドルと円の換算率は毎月国際協会が決定し、請求書が送られるときに各クラブに通知される。
キー賞
Key Award
 2名以上の新会員をスポンサーした会員に国際協会から贈られる賞で、1995年7月からそれ迄のスポンサーした会員数による名称の区別を廃止して、賞のデザインはすべて同じとし、スポンサーした会員数が表示されることになった。スポンサーした会員数2名ー50名は5名毎の区別、50名ー100名は10名毎、100名ー300名は20名毎、300名ー500名は50名毎。スポンサーした会員が13ヶ月以上在籍しなければ、アワードの対象にならない。
1995年6月30日以前にスポンサーした新会員数は新しいキー賞(正式には「会員キー賞」という)プログラムに追加記録され、そのスポンサーがキー賞の受賞資格を得たときには、自動的に贈られる。
キー・メンバー
Key Member
キー賞を受けた会員をいう。
キャビネット
Cabinet
 地区ガバナー・キャビネット(District Governoe’s Cabinet)を略してこういう。議長としての地区ガバナー、前地区ガバナー、副地区ガバナー、地区名誉顧問会議長、キャビネット幹事、キャビネット会計、リジョン・チェアパーソン、ゾーン・チェアパーソン、地区委員長などをもって構成される。
緊急援助資金(複合地区)
Emergency Reserve Fund
 複合地区において緊急災害に備え援助資金として積み立てたもので、複合地区が定めた緊急援助資金規定に従って援助が実施される。この規定によって行われる災害援助は複合地区としての速やかな意思表示に重点を置くもので、大きな災害が生じた場合は、地区またはクラブは従来どおり援助活動を積極的に行うべきである。
緊急援助資金が著しく小額となった場合には、複合地区大会の決議を経て会員に資金の拠出を要請することができる。
クラブ会長優秀賞
Club President Excellence Award
 1994年から「100%クラブ会長賞」が「クラブ会長優秀賞」に改められた。グッド・スタンディング、マンスリー・レポート提出、会員の純増加など一定の条件を満たしたクラブの当該年度の会長に国際協会から贈られるアワード。アワードの申請用紙は、次期クラブ幹事用資料とともに国際本部からクラブあてに送付されるので、1年間保管しておかなければならない。
クラブ支部プログラム
Club Branch Program
 クラブ会則第6条により、20名に満たない新クラブを結成できない場合に親クラブの1委員会として支部を開設し、独自に例会を開いて奉仕活動が始められるようになっている。
クラブ年次会合
Club Annual Meeting
 毎年6月に理事会の決定する日時および場所で開催されるが、例会をこれに当ててもよい。ここで役員は任期中の最終報告を行い、新しく選出された役員が披露される。
クラブ副会長
Club Vice−President
 クラブには第一、第二、第三の3名の副会長を置くことになっていたが、1995年から単に複数の副会長を置くことになった。
クラブ理事
Club Director
 任期は2年で、半数ずつ毎年改選される。理事の呼称について、日本ではこれまで残任期間を基準とする例が多かったが、国際理事の場合と同様、1年目の理事を1年理事、2年目の理事を2年理事と呼称することになった。理事はクラブ役員(Officer)であり、すべての理事は他の役員とともにクラブ理事会を構成し、クラブ会則第9条E項の任務を遂行する。
グッド・スタンディング
Good Standing
 クラブが国際協会や地区に対して、国際会則第3条(会員)、第8条(会費)、第11条(チャーター・クラブの責務)をはじめ会則・付則の各条項を遵守して運営されること。ステータス・クオであったり、国際(地区)会費が未納であったり、50ドル以上の一般債務の未払い残高が90日以上慶かしたりなどしているクラブは該当しない。グッド・スタンディング・クラブでなければ各種大会に代議員を派遣することができない。
また、クラブを構成する各会員は、その所属クラブに対し上記に準じてグッド・スタンディングでなければならない。グッドスタンディング会員でなければ代議員にはなれないし、クラブ、地区または国際協会の役員になることもできない。
ゲスト・スピーカー
Guest Speaker
 クラブ例会に招かれて講演する当該クラブ会員以外の人を指す。
国際協会日本事務所
Lions Club International Japan Office
 国際協会日本事務所は、公式クラブ用品の供給のほか、国際会費、LCIF寄付金等国際本部への振込金の管理、国際本部の指示による国内経費の支払いおよびライオンズの名称、マークの登録、統制に関する業務を行っている。
国際理事
International Director
 全世界から33名の国際理事が選出される。選出方法は国際会則第5条による。
国際会長、前会長、2名の副会長およびすべての国際理事によって構成されている国際理事会は協会の最高執行機関であって、国際大会直後、10月または11月、3月または4月及び国際大会直前の年4回定例会議を開いている。
国際理事会アポインティ
Board Appointee
 国際会則の付則第3条によって国際理事会の各種委員会が設置され、すべての国際理事はそのいずれかの委員会に所属するが、国際会長は、国際理事のほかに7名を超えない範囲内で元国際役員をこれら委員会の委員に任命することができる。この委員を国際理事会アポインティというが、国際理事会における表決権はない。
賛助会員
Affiliate Member
 1997年7月フィラデルフィアで国際会則が改正され、新設された会員。クラブの正会員として全面的に活動できないが、クラブとその奉仕活動を支持し、クラブを賛助したい地域社会の優れた人物。この会員籍はクラブの理事会の招請によって与えられる。
賛助会員は、クラブ関係の事項について各種レベルの大会代議員なることはできないし、クラブ委員になることを除いて、各レベルにおける役員、委員になることはできない。ただし、この会員は地区会費、複合地区会費、国際会費、そのクラブが課す会費を払わなければならない。
シェブロン
Chevron
従来、、長期在籍を認めるチャーター・モナークとモナーク・シェブロンが会員に交付されていたが、シカゴ国際理事会(1998年10月)において1999年7月から交付されないことになり、長期在籍証明書も廃止された。
クラブは、チャーター・モナーク)とモナーク・シェブロンを、公式クラブ用品カタログにより購入することができる。「シェブロン」とは、アワードの名称ではなく、山形の襟章や袖章のことである。
職権委員
EX−Officio Member
 エクス・オフィシオ・メンバーの項参照
終身会員
Life Member
 20年以上正会員であり、所属クラブ、その地域社会もしくは国際協会に対してその功績の著しい者、または15年以上正会員であり、少なくとも70歳に達している者、または病気で重態である者は、今後の国際協会費全額に変わる300ドルの納入等所定の手続きを経れば終身会員になることができる(1994年7月の国際大会において、正会員としての年数が「継続」から「通算」に改められた/国際会則第3条9項(e)参照)
準会員
Associate Member
 1996年7月のモントリオールで国際会則が改正されてできた全く新しい概念の会員である。この準会員の取り扱いについては予め元のクラブと新しいクラブで、次の事項について協議、決定しておくことが望ましい。
1.準会員の新クラブでの例会出席について元のクラブへの月々の報告
2.原則として徴収しないが、必要な場合の新クラブへの入会金
3.新クラブへ納入する準会員の年額運営費、アクティビティ資金など。
準地区
Sub−District
 複合地区の一部分を形成する1地区をいう。準地区は地区ガバナーを選出する。特に区別を要しない場合は、単に「地区」と呼称すればよい。
新世紀ライオンズクラブ
New Century Lions Club
 新しいエクステンションの形態。成人年齢から35歳までに限定してクラブを結成し、7年間は35歳以下の成人のみを招請する。その後クラブが成長して普通のライオンズクラブになる(加入年齢枠廃止)
ステータス・クオ
Statas Quo
 クラブは次の場合国際協会からステータス・クオ(活動停止)処分にさせられることがある。
1.国際協会の目的に違反したとき
2.ライオンズクラブにふさわしくない行動をしたとき
3.納入日を過ぎて90日以内に会費を納入しないとき
4.出席率が著しく低いとき
5.6ヶ月以上引き続いて月報を提出しなかったとき
6.クラブが解散を決めたとき
7.他のクラブと合併したとき
スポンサー
Sponsor
 新会員をクラブに推薦すること、またはその推薦を行った会員。スポンサーとなった会員は、新会員に対して常に関心を持ち、新会員が活動的な会員になれるよう配慮するとともによき相談相手とならなければならない。クラブが新クラブの結成を主力となって推進することもスポンサーといい、このクラブをスポンサー・クラブと呼ぶ。スポンサー・クラブは新クラブ結成後も、例会の指導やチャーター・ナイト開催の援助など、あらゆる指導と援助をする。YEにおいて、青少年を送り出す側になるクラブなど、ある事業について特別の面倒をみるクラブもまたスポンサー・クラブと呼ばれる。
スローガン
Slogan
 国際協会のスローガンはLiberty,Intelligence,Our Nation’s Safetyである。また、複合地区大会や地区大会においてアクティビティの統一目標を示すスローガンが採択されることが多い。
ゾーン
Zone
 地区ガバナーは、地区管理のため、地区をいくつかのリジョンに分け、さらに、そのリジョンを4ないし8のクラブから成るゾーンに分ける。ゾーンごとにゾーン・チェアパーソン(Zone Chairperson)が地区ガバナーによって任命される。
ゾーン・チェアパーソン
Zone Chairperson
 地区ガバナーの指導監督を受け、責任者としてゾーンの運営に当るとともに、ゾーンにおける地区ガバナー諮問委員会の委員長として諮問委員会定例会議を開催し議長を務める。
ソング・リーダー
SongLeader
 例会や各種の催しでライオンズ・ソングその他の歌などを参加者が気楽に歌えるように音頭をとる会員。
代議員
Delegate
 代議員はクラブ会員の中から選ばれ、国際大会、複合大会、地区大会などに出席して議案について表決する。代議員の数は、国際大会へは会員25名ごとに、その他のたいかいへは会員10名ごとに1名とし、代議員に欠員が生じたときは補欠の者を代議員として表決に参加させることができる。代議員でなければ大会に出席しても表決権を持たない。東洋東南アジア・フォーラムに参加する会員もDelegateと呼ばれることもあるが、正式の意味での代議員ではない。
地区
District
 国際協会は、クラブを管理するために多くの地区に分けられている。地区には暫定地区(Provisional District)、単一地区(Single District)、準地区(Sub−District)および複合地区(Multiple District)があり、国際会則ではそれぞれ異なった扱いを受けている。また1995年7月に国際会則が改正され、35クラブまたは1,250名の会員を維持できなかった準または単一地区は、一定の猶予機関の後に、移行地区(Transitional District)となることになった。
単一地区とはある一定の地域または国が一つの地区を形成し、1名の地区ガバナーを選出している場合をいう。2名以上の地区ガバナーを持ち、それが一つの単位としてまとまって運営されている地域を複合地区といい、その構成単位を準地区という。日本には現在330・331・332・333・334・335・336および337の八つの複合地区があり、330−A地区という場合は330複合地区の中のAという準地区を示すことになる。
チャーター
Charter
 国際理事会は、新たに結成されたクラブを国際協会の一員としてチャーター(認証)し、その証(あかし)としてのチャーター(認証状)をおくる。
チャーター(認証)されたクラブは、その日からライオンズ協会の会員となり、すべての権利・義務が与えられる。
チャーター・ナイ
Charter Night
 新クラブが国際協会の一員となった証(あかし)として交付される認証状の伝達である。認証状の伝達は、地区ガバナーが国際協会を代表して行うのが通例。ブラザークラブは招かれて祝意を表し、新クラブはチャーター・クラブとしての誓約を行うなど、門出を祝う行事がなされているが、奉仕団体の発足にふさわしいものとし、特に華美にならないように留意する必要があろう。
チャーター費
Charter Fee
 クラブ結成のときに、チャーター・メンバーが国際本部へ収める金(30ドル相当額)(転籍チャーター・メンバーの場合は20ドル相当額)
チャーター・メンバー
Charter Member
 クラブ結成の際の創立会員のこと。結成後90日以内(ただし、90日より前にチャーター・ナイトが挙行された場合にはその時点まで)に結成クラブに加わった会員は、前期チャーター費を支払って、チャーター・メンバーとして登録することができる。
会員としての義務と権利については、その他の会員と異なるところはない。チャーター・メンバーは一度退会しても、元のクラブに再入会して奉仕歴維持書式によって国際本部に申請すれば、再びチャーター・メンバーとなる。しかし、他のクラブに入会した場合はチャーター・メンバーとはならない。
テール・ツイスター
Tail Twister
 クラブ役員の一人。例会や会合で種々のアイデアによって会合を盛り上げ、会員間の親睦を図るのがその任務である。そのために会員にファインを課す権限が与えられている。
1998−99からテール・ツイスターをクラブに置くか否かはクラブが自由にきめてよいことになった。しかし、日本ではテール・ツイスターはファインのほか、ドネーションにも深くかかわっているので、一般にその設置は必要と考えられている。
ディレクトリー
Directory
 国際協会の名簿(International Directory)には国際役員をはじめ全世界のクラブ会長名およびその住所、例会の日時・場所などが掲載されており、クラブ間の文通や海外旅行でメーク・アップするのに使われている。クラブおよびクラブ会員は7.68ドルおよび送料実費を支払って購入することができる。
登録料
Registration Fee
 ライオンズの各種催しの再の参加料である。
東洋東南アジア・フォーラム
Orient and Southeast Asian Lions Forum
 国際協会は七つの地域(Area)に分けられており、日本は東洋東南アジア地域に含まれている。東洋東南アジア・フォーラムは親善を深めることを主目的としてこの地域内のライオンズ国(日本、中華民国、フィリピン、香港、マカオ、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、韓国、タイ、グアム、パラオ、ミクロネシア、サイパン、モンゴル、カンボジア)のクラブの代表の参加によって開催され、この地域に共通の問題を話し合っている。国際理事会は、このような地域フォーラム(Area Forum)を、友好、親善、経験交換、ライオニズム高揚のための行事として認めているが、その決議はクラブまたは会員を拘束することはできないという点で、地区大会、複合地区大会、国際大会とは基本的に異なる。東洋東南アジアフォーラムはOSEALフォーラムと略称されている。
ドネーション
Donation
 会員の慶事、誕生、結婚、入学、新築、全快などの内祝や弔意、見舞などに対する謝礼その他の意をもって会員が自発的に行った寄付金がこれである。金額に制限はない。テール・ツイスターはいろいろな事実を紹介して、会員が寄付を行うのを助ける。
日本ライオンズ連絡事務所
Japan Lions Office
 複合地区会則10条に基づいて設置され、各複合地区共有・共同の事務所として、日本国内の各複合地区に共通する事務の処理を行っている。主な事務は、全日本レベルで活動する複合地区連絡会議に関する事項、複合地区費・地区費などの請求、国際協会との連絡、日本からの国際理事会構成員に関する事項その他である。
入会金
Entrance Fee
 新会員は入会に際し、クラブ会則で定められた入会金を納入する。クラブはこの中から、国際協会入会金を国際協会へ納入する。国際理事会は現在国際協会入会金を25ドルと定めている。
認証状
Charter
 チャーターの項参照
>
バナー
Banner
 正式クラブ旗のこと。各クラブの創意と工夫で作られるテーブル・バナーあるいはフレンドシップ・バナーのことを単にバナーというばあいも多い。このバナーの交換が国の内外を問わずクラブ間で行われている。
ファイン
Fine
 ライオンズの例会その他会合において、その場の空気を沸き立たせ、会員相互の親睦を図る目的で、テール・ツイスターはファインを課す権限を持っている。クラブ会則ではファインの額はクラブ理事会が定める額以下とし、1会合では同一会員に2回を超えてファインを課せられないし、また、テール・ツイスターからは満場一致でなければファインを取ることができないとしている。ファインは金額的には僅少なもので、アクティビティ資金の当てにすべきではなく、運営費にくりいれるのが原則である。
フォーラム
Forum
 国際協会の目的の(e)項にいう自由に討論できる場を指すが、その決議が会員およびクラブに対して拘束力を持たない会合を、大会と区別してこう呼ぶこともある。東洋東南アジア・フォーラムの項参照
複合地区
Multiple District
 1国または1地域が多数の地区に分割されているとき、これらを総合して複合地区を作り複合地区を形成する各地区は準地区(Sub−District)となる。複合地区は複合地区会則に基づいて運営される。
1976年7月から日本ライオンズは330・331・332・333・334・335・336および337の八つの複合地区に分割され、それぞれのガバナー協議会のもとに複合地区が運営されている。しかし、会則、YE活動、国際大会参加などの共通の問題は8複合地区の協議によって処理される。
副地区ガバナー
Vice District Governor
 国際会則大7条9項(a)2によって設置される役職で、地区は、それまで設置するか否かを選択できたが1994年7月から副地区ガバナーを選出しなければならなくなった。その任務は、地区ガバナーの首席補佐役として地区ガバナーの任務に精通しておくことで、通常、次の年次大会において地区ガバナーに選出される。
ブラザー・クラブ
Brother Club
 兄弟クラブのこと。狭い意味では同一のクラブによってスポンサーされたクラブどうしのことを指すが、広く全地区、全日本、全世界のクラブをこのように呼ぶ場合が多い。
ホスト・クラブ
Host Club
 客を迎える主人側のクラブの意味で、会合、催しなどを主催する地元のクラブやYE学生の受け入れ側のクラブをこのように呼ぶ。地区大会や複合地区大会を運営するのもホスト・クラブである。また、同一市内に多くのクラブがあるときは、そのうちの最も古いクラブは国際協会の認可に基づいてホスト・クラブと名乗ることができる。
マンスリー・レポート
Monthly Membership Report
 クラブ幹事が毎月国際本部に提出する「月例会員報告書」のことで、その中には、会員の推移、アクティビティなどが記入される。報告書の写しは、地区ガバナー、副地区ガバナー、リジョン・チェアパーソン、ゾーン・チェアパーソンなどへ送付する。
メーク・アップ
Make up
 出席メーク・アップ規則参照
ライオニズム
Lionism
 ライオニズムとは最も崇高な人道的奉仕の理想に専念するライオンズという共同体の連帯の意識を指す。
ライオニズムとは国籍、主義の異なった、また国境や海や迷信などで引き離された人々っをつなぎ合わせて、よりよい世界へ導こうとする新年である。
ライオン誌日本語版
The Lion in Japanese
 グッド・スタンディングの会員数が5,000名以上に達した地域においては、国際理事会の承認により、国際会則10条2項でいう公式雑誌(北米版・スペイン語)とは別個に、その地域独自の雑誌を発行することができる。ライオン誌日本語版もそのうちの一つで、国際理事会の方針に従って発行されている。
ライオンズ・カラー
Lions Color
 ライオンズ・カラーは紫色および黄金色である。紫は高貴と荘厳を、黄金色は同様高貴を表し、太陽とその光芒を象徴するものである。
ライオンズクラブ国際財団(LCIF)  1968年に国際協会によって設立された財団で、日常の運営は、10名の委員から成る同財団執行委員会によっておこなわれ、寄贈をうけた基金を運用して、大災害や緊急事態の救済その他全世界的に人類の福祉に貢献することを目的とする。
ライオンズ(奉仕)デー
Lions Day
 ライオンズクラブ国際協会の最初の国際大会は1917年10月8日から3日間テキサス州ダラス市で開かれた。この第1回大会を記念して毎年10月8日をライオンズ・デーとし、活発な記念事業を行っている。ライオンズ・デーは、1962年の日本の各地区年次大会および1965年の東洋東南アジア大会でその実施が決議され、さらに、1970年7月マッカロー国際会長は就任挨拶の中で初めてこれを世界ライオンズ奉仕デー(World Lions Service Day)として実施することを訴えた。
ライオンズ・ローア
Lions Roar
 文字どおり「ライオンズのおたけび」で、意図するところは、本来、退屈、疲労または眠気を一掃するため、議事を中断し、全員起立し両手を前方水平に突き出しつつ、勢いっぱい「ウオーツ」とやったところにあるらしい。会議の終了を示す場合または気勢を上げる形式としてのローアは、時代とともに推移したものと考えられる。いずれにしても本来一声形式のものであるが、万歳三唱などの風習に従い、三声形式も我が国では広く慣習化されている。
ライオン・テーマー
Lion Tamer
 クラブ役員の一人。クラブ諸備品の整理、保管、会場設営などの職責がある。
ライオネス
Lioness
 ライオネスクラブの会員をライオネスという。
ライオネスクラブ
Lioness Club
 ライオンズクラブが奉仕活動を行うに当って婦人の協力を得るとともに、婦人のために地域奉仕の機会を作ることなどを目的としてけっせいされるもので、ライオンズクラブのアクティビティの一つである。ライオネスクラブのスポンサーおよび管理のもとに、主としてそのライオネスクラブの理事会が適当と認める地域中の成年の婦人をもって組織される。(男性も入会することができる)。
ライオネスクラブの会員であった者がライオンズクラブの会員になった場合は、その在籍年数、皆出席などの実績が、1996年1月からライオンとしてのそれに加えられることになった。
理事
Director
 クラブ理事についてはクラブ理事参照
国際理事については国際理事参照
会員理事については会員理事参照
リジョン
Region
 地区ガバナーがリジョン・チェアパーソンを任命した場合、地区は地区ガバナーにより、クラブの地理的位置によって10ないし16のクラブから成るリジョンに分けられ、リジョン・チェアパーソンがその運営に当る。
リテンション
Retention
 会員の脱落を防止し、会員数を維持すること。新会員の獲得も重要なことであるが、現在の会員のクラブに対する興味と関心を高め、脱落の防止に努めることは極めて重要なことである。
例会
Club Regular Meeting
 クラブは一定の日時をきめて必ず定例会を開かなければならない。国際会則では、「毎月少なくとも2回定期的に例会を開く」ときていしており、日本の各クラブでは毎月2回例会を開いている。例会出席は会員の基本的義務の一つである。
レオクラブ
Leo Club
 ライオンズクラブのスポンサーおよび管理のもとに、すぽんさー・ライオンズクラブのレオクラブ・プログラム委員会が適当と認めた青少年男女によってクラブの所在する地域に組織され、青少年に指導力(Leadership)、経験(Experience)、機会(Opportunity)を与え、個性豊な人間に成長させるための奉仕活動を推進し、会員の間に友情、親善および相互理解の精神を育成することを目的としている。毎月2回以上例会を開き、スポンサー・ライオンズクラブが適当と認めた額の会費を会員から徴収する。
レオクラブの会員であった者がライオンズクラブの会員になる場合、所定の手続きをすれば、レオとしての在籍年数が1997年から加算されることになった。
レオ顧問
Leo Club Advisor
 スポンサー・ライオンズクラブの会員の中から選任され、レオクラブ運営のあらゆる方面にわたって、レオクラブ会員に対する指導・奨励・援助などを担当するとともに、レオ、ライオンズ両クラブ間の連絡の役目を受け持つ会員。ただし、学校を基盤としてレオクラブが結成される場合には、先生の中からレオ顧問が選ばれ、スポンサー・クラブのレオ顧問と共同でその任に当ることもある。
レオ・デー
Leo Day
 1979年、80年の各複合地区年次大会において、3月の第3日曜日を「日本レオ・デー」とすることが決議された。
その後、国際理事会によって、最初のレオクラブが結成された日(12月5日)を「国際レオ・デー」とすることが決議されたが、「日本レオ。デー」は時期的にも適切であるとの理由で存続されている。この日を記念して、奉仕活動やPR活動が広範囲にわたって実施される。
ロバート議事規則
Robert’s Rules of Order
 米国の将軍ヘンリーM.ロバートが米議会の慣習を中心に議事進行の規則を集大成、成文化したもの(1876年初版、1915年改訂版)で、特に定められた規則のない場合の議事進行に広く用いられている。会議の進行方法、特に各種動議の取り扱い、登壇者、投票などについて各事例ごとに詳細な記述があり、中には我が国になじみの薄いものもあって、この議事規則のすべてに精通することは困難であろうが、規則の目的とするところは、多数決、少数意見の尊重、不在者の権利の擁護という民主主義の原則の実現であり、
*「規則のないところでは、たとえ、すべての人々が自分自身の考えで正しいと思う行動をしても、真の自由は存在しない」
と原著者は述べている。この議事規則は時に応じて改定されるので、最新版によるよう心がける必要がある。